丸山芳子 2006展 作品コンセプト

時の水鏡
(インスタレーション masuii R.D.R)
寄る辺なき時代の窓に/2005
鳥の渡りや樹木の芽吹きから落葉への移行は、生命体のサイクルを実感させる。人の生涯も落葉のごとくいつか閉じるが、親から子へ伝える命の連鎖はヒトという種のサイクルと言えるだろう。溶けた銑鉄が新たな形に甦る鋳物や、変化し続ける街も、生命体の死と再生による種の存続のサイクルと重なって見える。人類史の一瞬を、自己への意識や欲望を持って生きている私たち。鋳物の水鏡に、惑星の運行や自然界のサイクル、川口の街や行き交う人々のイメージを投影し、さまざまな時をみる。

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